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越光ものしり館・これであなたもコシヒカリ通

コシヒカリの歴史

コシヒカリは、昭和19年に長岡の新潟県農業試験場で農林1号と農林22号の交配によって誕生しました。当時まだコシヒカリという名称はなく、一時福井県の農事改良実験所へと移り昭和28年に越南17号という名称で再び新潟に戻り、県内20数カ所で試験栽培が行われることとなり南魚沼もその中にありました。このお米は倒れやすく、いもち病に弱く栽培が難しいことから普及には問題が多くある品種でした。しかし、品質・食味が際立ってよかったことから当時の担当者のなんとしても奨励品種にしたいという思いがありました。お米の増産という時代背景のなかで、量よりも質を重んじた担当者の判断はまさに英断でありました。その後、多くの問題を克服されながら国の農林品種登録会で登録される事となったこの品種は「越の国に光り輝く」という思いをこめて「コシヒカリ」と命名されることとなりました。

お米の生産量

平成21年産、日本全国のお米(主食用)の生産量は、830.9万トン。そのうち新潟県の占める生産量は59.3万トンとなります。次いで北海道の53.4万トン、秋田の48.5万トン、福島の43.3万トン、茨城の39.5万トンとなります。その中で魚沼産米が約8万トン。塩沢地区産のお米は約8000トンといわれています。

コシヒカリの系統

現在コシヒカリを親にしたコシヒカリ系統の稲は500種を超え、その中には「ひとめぼれ」、「ミルキークイーン」、「あきたこまち」などの品種がある。
詳しくは 、独立行政法人 農業技術研究機構をご覧下さい。

コシヒカリBL

コシヒカリBLとは新潟県が2005年より導入した「Blast resistance Line」-いもち病抵抗性系統の総称で、コシヒカリにいもち病に強い他の品種を交配してつくった新しい品種。現在、コシヒカリBLには登録出願中のものまで含めると1号〜12号まであり、そのうち数種類を配合して栽培されている。いもち病のBLへの耐性を防ぐため数年おきに配合が変更されます。

お米の等級

主にお米の外観・品位を評価するものです。検査はお米約1,000粒あたりの整粒の割合、水分量、被害粒・死米・着色粒・異種穀粒・異物の混入割合によって評価され、1等・2等・3等・規格外の等級によって表されます。この検査は、どちらかというとお米のおいしさというよりは見た目を評価するもので、お米の歩留(精米時にどれだけちゃんとしたお米にすることができるか)を判断するためのものとなります。

お米の産地評価

お米のおいしさを評価するひとつの基準として日本穀物検定協会実施する産地評価(食味ランキング)があります。これは特A・A・B等で表され、専門パネラーによって実際に試食され基準米との差異を評価します。食味評価は昭和46年より実施されていて、魚沼産コシヒカリは別建上場が開始された平成元年よりこれまで天候が不順だった「A」1回を除き、最上ランクの「特A」を維持し続け、おいしいお米と言えば南魚沼産とまで言われるようになりました。

お米の食味

食味計とは近赤外線をつかってお米のタンパク質、アミロース、水分など物性を計って評価するもので、お米の硬さや粘りを推測します。コシヒカリの場合タンパク質5.5〜6.5%、アミロース18〜20%、水分15.0〜15.5%が理想とされています。(アミロースは計測精度が低く参考程度)。他にもお米の保水膜を計測して食味を評価するものもあります。